
企画部情報政策課 古屋金正様 窪川修様
■管理対象台数:約4.000台
■この事例のポイント

-- 山梨県では今、情報システム全体の更新を進めていると聞き及びました。
山梨県では平成15年6月に「電子自治体構築に向けての基本的方針」を策定しました。その中で、平成15年度から平成19年度の5年間に整備・運用が行われる情報システムの整備方針を定めています。
各情報システムの整備方針に共通する前提として、一人一台パソコンや行政情報ネットワークなどの既存情報基盤を有効に活用する、大型汎用機(ホストコンピュータ)による処理方式から、オープンシステム化・ダウンサイジング化の方向で構築を進めています。
-- その方針の中ではPALLET CONTROLの位置づけはどのようなものになるのでしょうか?
主要なシステムがWebシステムへ移行していくと、従前のような文書作成や表計算を行うだけのパソコン利用ではなく、各情報システムを職員が一人一台パソコンから活用できることになり作業の効率化が可能となります。
この場合、利便性が向上する一方で、セキュリティ強化や端末管理等を効率的に行う必要があります。今回のPALLET CONTROLの導入は、このような要請に基づいたものです。
-- 現在、PALLET CONTROLはどのように運用しているのでしょうか?
職員用の一人一台パソコン(本庁PC約2.000台と出先機関約2.000台)の約4.000台に対して、資産管理やパッチ更新、端末設定の微調整に活用しています。

-- まず資産管理のことについてお伺いしたいと思います。従前は、どのような形で資産管理を行っていたのですか?
以前はNotesをカスタマイズして作った簡易システムで管理していました。ですが、このシステムは、利用者からの申請に基づいて台帳DBを更新するという形式であり、今のような自動更新ではありませんでした。
-- その運用はいかがでしたでしょうか?
最初は何とかなりましたが、人事異動等に伴う職員とパソコンの移動が重なるにつれ、どうしても台帳と現実の乖離が生じてしまい、次第に台帳が台帳として機能しなくなってきました。
しかたなく年に一度、再調査を行いましたが、各部署や出先機関と何度も書類をやりとりせねばならず、非常に大変でした。この状況を改善すべく、平成15年度の本庁一人一台パソコン入替えのタイミングと同時に、管理システムを導入することにしたのです。
-- その時は、導入製品にどのような仕様を求めたのでしょうか?
資産管理機能については、以下の情報が自動的に集められることを仕様条件としました。OS、メモリ、ネットワーク、ディスク、ディスプレイ、アプリケーションなどに関連して約30種類の情報を集められること。
またソフトウエア自動配信機能や、リモートメンテナンス機能が備わっていることも求めました。この仕様に沿って入札を行ったところ落札業者からPALLET CONTROLの提示があり、比較検討を行った所、要求している仕様を満たしていたので導入した次第です。

-- PALLET CONTROLにつき、期待と実際を比べて、ご感想はいかがでしょうか?
以前は、何かトラブルが起きた時でも、相手PCの状況が分からず、的確な処置が出来ないことが、ままありましたが、PALLET CONTROL導入後は、最終的に何とか調べられる、そういう最後の手立てがあるという安心感があります。
-- 最近は、スクリプトによる設定の一斉変更を実施したと聞き及びました。
本庁および出先機関全4.000台のブラウザの設定変更をPALLET CONTROLのスクリプトを用いて行いました。新規システムを導入するにあたり、設定変更が必要になったためです。
-- 4.000台の変更にどのぐらいの期間を要しましたか?
一週間ぐらいですね。この時は、PCの電源が入ると同時にスクリプトが作動し設定変更がなされるという仕組みにしました。一週間という時間を要したのは、出張などにより一定期間不在となり、パソコンを使わない場合があるからです。
-- この「一週間」という期間をどのように評価なさいますか?
非常に早いと思います。山梨県も、出先機関が県内に散在しており、こういう所のパソコンの設定を変更したり、新しいシステムをインストールしたりするのは、非常に労力を要します。
以前はCD-ROMを各所属に配布して、職員がインストールを行っていましたが、一ヶ月ぐらいかかるうえに設定変更が本当に行われたのかどうか確かめるすべもありませんでした。PALLET CONTROLの導入により、反映の速度、確実さ、結果把握のいずれもが大きく改善されました。

-- その他のスクリプト活用例はございますか?
出先機関の一人一台パソコン更新時の設定の微調整にもスクリプトを使う予定です。
-- どのように活用するのでしょうか?
出先機関の一人一台パソコンのOSはWindows98ですが、平成16年度中に新たなパソコンに更新する作業を現在行っています。本庁の一人一台パソコンの更新時にも直面したのですが、Windows98時代に導入・開発した各種業務システムは、当然ながらWindows98上での動作を前提に開発しています。
そのため違うOSのパソコンに更新したところ、幾つかのシステムで動作に障害が発生しました。その際もパレットコントロールのスクリプトで対応するか、直接、職員やSEが現場へ行って作業を行いました。
ただ、今回の出先パソコンの更新では配置先が県内に散在しているので、現場へ行って作業を行うということは難しいと考えています。また新しいOSほどセキュリティ設定が厳しくなっていますので、本庁パソコンの更新時より設定変更が多く生じることが見込まれます。
-- 今、「設定変更」とのお話がありましたが、ごくわずかな変更に過ぎないのですか?
そうです。右の物を左に置き直すような、本当にごくわずかな変更です。しかし、それをやらないことには、今までのソフトウエアが動かない。だから「わずかな変更」であっても重要なのです。このほんのちょっとの変更がままならないばかりに出先機関での業務が滞ることにもなりかねません。
-- これは、歯がゆいですね・・・
この機能により、先ほど述べた「わずかな変更」をスクリプトを通じて自動処理できるので、職員の負荷は軽減できます。
-- 今日は貴重なお話を有難うございました。
※取材日時:2004年11月
※山梨県のWebサイト
※この使用感が全てのお客様で実感できることを保証するものではありません。
※文中の写真は「山梨写真館」より借用いたしました。